こんにちは。
ストレス連鎖フリーメソッド考案
心理カウンセラーのみらくです。
私は、保健師として、子育て支援で多くの親子の育児相談をしてきました。
その支援の中で、『この子の将来がちょっと心配だな・・・』と思った親の関わり方がありました。
Aさん 30代 第1子のママ
「子どもをほったらかしてる人がいて、信じられない!!絶対目を離しちゃダメですよね!!」というお話しがありました。
状況にもよりますが、子育て全般を通して、過干渉と放任はどっちが良いのかな?とお悩みのママさんたちに、子育てのヒントになればと思います。
では、私とAさんのやりとりの様子をご覧ください。
過干渉育ちと放任育ち
どっちがいいの?
目を離さず、子どものすべてを把握し、危ないことやダメなことをしそうになったら即座に止める・・・。
心配だから、早々と手を出す。
心配なので、しっかり把握しておく。
それが親の務めだし、当たり前なことだとAさんは考えていました。
放任って、ほったらかしはダメでしょう。
この前、歯医者に子どもが一人で来ていたの、信じられない!!
子育ては目を離してはいけないでしょう?
Aさんは、心配で心配で、子どもが動くたびにドキドキしながら、転ばないように、失敗しないように、とっても頑張って子どもと関わっていました。
私は、
「放任こそ個性を尊重している証」だと思います。
過干渉育ちより放任育ちは、将来、自立した大人になれるんです!
私はAさんに言いました。
まず、Aさんの思い込みを捨ててみてください。
「放任」のイメージです。
放任という言葉を調べると、「したいようにさせること」とあります。
類義語に「放置」「野放し」とあるので、悪いイメージが強くあります。
しかし、決してほったらかしにしているわけではないんですよね。
「したいようにさせること」
子どもの興味を持つことを見守ることなんです。
子どもの持つ能力を信じることが「放任」なんだと思います。
そう言うと、Aさんはびっくりしたように言いました。
『え?本当に??したいようにさせるって、すごくワガママになっちゃうんじゃないの??』
そうですよね、ワガママに育ってしまうって思いますよね。
何も声もかけず、何も教えないというのとは違います。
世の中のルールや人としてのマナー、それは教えてあげることが大切です。
そのうえで、自分で考えて行動できるように子どもの持つ能力を信じて放任してあげるんです。
色々と経験をさせてあげることなんです。
心配なのはわかります。
その子の「やりたい気持ち」を奪わないようにすることが上手に放任することなんですね。
対して、過干渉の関わりはどうせしょうか。
過干渉は、「必要以上に干渉すること」とあります。
過干渉は、「考えよう」「行動しよう」と、しようとすることを必要以上に干渉、つまり抑制することになります。
自分で考える、行動するということが許されないことになるんですね。
そうやって育った子は、自分の考えが正しいのか、間違っているのかがわからなく
自信を持てない大人になってしまいます。
常に親の「良い」「悪い」の判断を気にして過ごしているから。
過干渉育ちは、自分の意見を否定され続けた心の傷を持ったアダルトチルドレンになってしまいます。
大人になって、社会人となって
なんか生きづらい・なんだか人付き合いがうまくいかない・・・と悩む大人になります。
自分の意見に自信を持てず、仕事でも失敗が多くて苦しくなってしまいます。
大人になると、自分で考えて行動するが当たり前になります。
幼い頃に抑制された「したいようにする」が出来なかった子どもが、大人になってつまずくようになってしまいます。
Aさんは、この子にどんな大人になってほしいですか?
『幸せに、自信をもってちゃんとした大人になって欲しいです!!干渉しすぎですね、私。』
30~50代の働き盛りの大人たちが、働き方に悩み、生活とのバランスが乱れて悩まれる人が多いのは、子どもの頃の「心配のあまり、干渉しすぎた」親の影響が原因です。
その時の心の傷が癒えていないからですね。
自分以外の人に干渉する・執着するというのは、厳しい言い方をすると『相手を信用できず尊重できない』ということです。
自立した子どもの生活の様子をすべて知っていたい
彼氏が自分といない時間、どこで何をしているのか気になって仕方がない
夫が仕事が終わって帰ってこないと不安で何度も連絡してしまう
職場で自分がいないときに起きた出来事のすべてを報告受けないとイライラする
これは、相手を支配したいという欲求が高い状態なんです。
少し危険な傾向です・・。
干渉しなければ不安になる。
不安になるから干渉する。
このままでは、人間関係で苦しくなることがますます増えていきますね。
大人も子どもも、過干渉ではなく、相手を尊重した「放任」ができるようになるといいですね♡
ちょっと相談したいなと思った時は、カウンセリングをご予約くださいね。