こんにちは。
ストレス連鎖フリーメソッド 心理カウンセラーみらくです。
今回は、真面目な頑張り屋さんの「完璧主義」が、人生を生きづらくさせているということをお話します。
私のお客様には、「私、けっこう完璧主義です。」とおっしゃる方が相当数います。
「完璧」って、良いことですよね。
ちゃんとできている。
しっかりできてて安心。
キレイに仕上がっている。
褒めてもらえることじゃないの？と疑問に思われますよね。
たしかに、お仕事においては、「完璧」に出来てると良いですよね。
しかし、アダルトチルドレンの場合は、ちょっとだけ「完璧」の意味がズレちゃっているんです。
「完璧を手放せる人」と「完璧を求めすぎる人」の違い
「ちゃんと最後までしっかりやりなさい」
「キレイに完璧に仕上げないとダメ」
私たちは、中途半端はダメなこと、完璧にやるのが素晴らしい事だという教育を受けてきています。
そして、結果が出たか出ていないかで評価されることが多いです。
たとえば、テスト。
１００点とれたあの子は素晴らしい。
８０点だったあなたは努力が足りない、といった感じですね。
あなたとしては頑張っていたのに１００点がとれなかった。
あなたから見れば１００点とったあの子は遊んでばかりいたのに･･･。
アダルトチルドレンは、幼い頃に心に傷を負ったままの大人。
小さい頃に言われて出来なくて怒られた経験が傷となって残ったまま大人になり「ちゃんとやらなきゃ怒られる」「完璧にしなきゃ見捨てられる」という恐怖を常に心の奥底に抱えています。
【完璧にやらなければならない】
この信念がいつの間にかできあがり、この信念に縛られて、完璧を求めて頑張り過ぎるのが、今のアダルトチルドレンのあなたなのです。
しかし、同じように小さい頃に怒られながらも、その傷を修復できている人（アダルトチルドレンではない人）は、「完璧に出来ないこともあるよね。」という信念を持てているんです。
頑張るけれど、結果１００点がとれないときだってある。
完璧主義は自分も相手も息苦しい
「間違いは許されない」
「こんなこともちゃんと出来ないなんて」
「本来はこうあるべきでしょう」
真面目な頑張り屋さんは、「●●すべき」「●●でなければならない」の考え癖がとても強いです。
自分の出来ていないことにもダメだと自分を責めます。
相手に対しても「普通はこうだよね」と求めがちです。
ちゃんと出来ないと自分に苛立ち、出来ていない相手にも怒りを感じてしまいます。
例えば、こんなふうに考えていませんか？
母親なのだから、自分の楽しみより子どものことを優先しなければ・・・
主婦なんだから、料理の手を抜くなんて許されない・・・
妻は、夫のために夫が喜ぶことをしなきゃいけない・・・
娘として、親の面倒は最後までみて、言うこと聞いてあげなきゃいけない・・・
そして、
あの人は、母親のくせして自分のことばかりで子どもをちゃんと見ていない！！
あの人は、主婦なのにお惣菜ばっかり買っててダメだわ！！
あの人は、妻なのに夫を立てると言うことを知らないのかしら！？
あの人は、娘のくせして親の言うこと聞かないで親不幸ね！
○○なのだから、という言葉に縛られて、その役割を完璧にこなさなければ人として終りだという極端な考え方になっています。
私も、看護師をしていた時代、「看護師なんだから、親孝行するのが当たり前、親の言うことを聞いてあげて、母の気持ちを察して動かないといけない」と仕事以外の時間も、完璧な理想の看護師でいなければならない思っていました。
「完璧でなければならない」と自分を追い詰め、「完璧にするべきだ」と相手にも求めて、思い通りにならないとイライラしたり落胆したりと苦しくなります。
ｱﾀﾞﾙﾄﾁﾙﾄﾞﾚﾝを克服すれば完璧主義から解放される
「ゼロか百かではない」
「白黒はっきりしない場合だってある」
そうだって頭ではわかってはいても、アダルトチルドレンは「でも、ちゃんとしなきゃ」と思ってしまうんです。
「完璧でなければならない」と自分を追い詰め、「完璧にするべきだ」と相手にも求めてしまうのは、アダルトチルドレンだからなのです。
完璧主義を手放す秘訣は、アダルトチルドレンを克服することです。
本やネット情報などで
・「ま、いっか」と考えるようにしよう
・「○○でなければ」の思考から「○○でなくてもいい」と思うようにしよう
と、見た時はそうしようと思っても、なかなかできるものではありません。
むしろ、「ま、いっか」と考えなければならない・・・と更に自分を追い詰めてしまいます。
アダルトチルドレンを克服するには、一定期間、自分と向き合いながら思考の癖を修正していく作業が必要です。
カウンセラーは、あなたのココロの状態に合わせて、適切なサポートで導いていきます。
