罪悪感は過干渉の呪い

こんにちは。
ストレス連鎖フリーメソッド 心理カウンセラー みらくです。

大人になって
親からの過干渉に気づきはじめた女性が増えています。
最近も、このようなご相談がありました。

さやかさん(仮名)33才
「ずっと、母とは仲良くて、姉妹のような関係でした。」

いわゆる仲良し母娘、双子コーデなどで若くてキレイなお母さんと娘が話題になった時期があります。
さやかさんは、2年ほど付き合った彼と結婚を決めて、結婚に向けて準備をしているときに違和感を覚えたと言います。

「彼の親との顔合わせで、母が失礼なことを言ってしまい、とてもイヤな気持ちになりました。
私が、彼に直して欲しいこととか、母が私を心配していて彼に激励のつもりで言ったんです。
彼からも、なんで母親が自分たちのことをあそこまで知っているんだって・・・不愉快だと言われました。」

「今まではそれが当たり前だったけど、うちの親、なんか違うかも。」

こんなお悩みを抱えているあなたは・・・実は、毒親育ちかもしれません。

過干渉というのは、かなり悪質な毒親です。
ですが、一見、大きな問題に見えないのが特徴です。

どういうことか説明しますね。

小さい子どもに親が心配して口を出す、手を出すというのは
子育て中によくあることで当たり前のことです。


それは、小さな命を守るための親の本能です。
しかし、心配性な親は、危険や失敗を恐れて「過保護」になります。

その心配は・・・本当に私のため?

過保護は、過干渉とは全く違います。

過保護は、子どもが失敗しないように、
恥ずかしい思いをしないように、
危険な目にあわないようにと【守りすぎる】行動です。
結果、子どもの自立を妨げてしまいます。



過干渉は「心配」を盾に、あなたをコントロールします。
毒親は無意識にあなたを支配し、あなたも無意識に支配されています。

そして、自分の安心のために、子どもの意志や気持ちに関係なくプライバシーに踏み込んできます。

子どもはいつまでたっても大切な自分の子。
心配するのは当たり前。
だから、やっかいなんですね。

さやかさんの親も「大切な娘のために、心配だから」と、娘と彼氏の問題にズカズカと入り込む過干渉の毒親です。
用意周到に娘のさやかさんの情報をしっかり把握していました。
そして、さやかさんは知らず知らずのうちに過干渉育ちとなった奴隷です。

過干渉のパワーを甘く見てはいけない

過干渉の親は、自分のテリトリーから子どもが出て行くことを恐れます。
最初は純粋に「心配」していたのでしょう。
通常、時期になれば子は親元から独立していきます。

しかし、子離れができず、大人になったあなたに幼い頃のあなたを重ねたままずっと心配しつづけます。
心配はやがて自分の子育てが周りに評価されているか、周りからどうみられるかが基準になります。

「あなたが恥ずかしい思いをしないように」=「私が恥ずかしい思いをしたくない」
「あなたが困らないように」=「私が困りたくない」

自分が困らないように
あなたに裏切られないように必死になってつなぎ止めます。

お母さんに内緒は・・・罪悪感

さやかさんは、なんでもお母さんに話しをしていました。
「今日は何あった~?」
一般家庭の幸せな会話の始まりに聞こえます。

しかし、これは、さやかさんの全てを把握するための呪文でもありました。

実は、さやかさんにはトラウマがありました。
幼い頃、「別に」というと、「ちゃんと言わないとダメでしょ!!」と異常なほどに問い詰められた経験がありました。
素直に話すとお母さんはニコニコと優しく、少しでも嘘をつくと恐ろしい形相の怖いお母さんを思い出したのです。

【罪悪感】
何も悪いことはしていないのに、とても苦しくなりますね。

本当は言いたくないことも、言わなきゃダメだと思ってしまう。
それは、毒親による支配の影響です。

または言いたくないからちょっと隠す、嘘をつくと罪悪感で苦しくなる。
これも、毒親にコントロールされている状態です。

罪悪感は、毒親の呪いです。

気づけたときが転機

親元を離れると、これまで「当たり前」だったことが「違ったのかもしれない」と感じる出来事がたくさんあります。

社会人となった時
恋人の家族と会った時
友達の家族と過ごした時

自分の親以外とふれあう機会が増えたとき、「あれ?なんか・・・」と。

疑問に思うと、
冷静に自分のこと、自分の親を観察しはじめます。

さやかさんは、婚約での親の態度で自分の親が干渉しすぎなのでは?と気づきました。
それまでは当たり前だと思っていた親と自分の関係に疑問を感じました。
色々考えはじめ、「なんか違う」と感じて、調べはじめました。
そして、なんとなく心の奥が苦しかった理由が「私って過干渉育ちだったんだ。親が過干渉だったんだ。」と納得しました。

あなたの人生 主導権は親からあなたへ

仲良し母娘であった期間が長いほど、
母が毒親だと思えず、「そんなことを思ってはいけない」という気持ちになります。

長年の思考は簡単には変わりません。
調べれば調べるほど、「そんなはずはない」「そうかもしれない」を繰り返し、罪悪感におそわれてとても苦しくなります。

しかし、気づいた時に
上手に手順を踏んでいけば、その苦しみから抜け出すことができます。

さやかさんは、疑心暗鬼になりながら思い切ってカウンセリングを申し込みました。
そこで、話をしながら自分の今の気持ちに気づきました。

何をするにも「お母さんに聞いてみる」「お母さんだったらコッチっていうかな」と母親基準であったことにも気づくことができました。

自分の本当の気持ちを知ることで、自分の幸せを真剣に考えはじめました。


違和感を覚えた今があなたが自分の人生を歩み始めるチャンスです。
今を逃せば、もっと苦しくなって、あなたの人生は親によって完全に支配されてしまいます。

過干渉の毒親は、どんどんパワーアップしてあなたの人生に干渉していきます。
あなたが結婚しても。
子どもができても。
主導権が親になっている限り、掴んだ幸せは毒親によって破壊されていきます。

あなたの人生の主導権を親から取り戻しましょう。

人生の主導権を取り戻すためのカウンセリングのご予約はこちら。


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